「少人数のWeb会議で大型会議室が埋まってしまう」「自席から複数人で参加すると周囲の雑音が気になる」といったオフィスの課題に悩んでいませんか?ハイブリッドワークが定着した今、1人用でも大型会議室でもない「4人用Web会議ブース」の需要が急増しています。
今回は、1人・2人用との違いや導入メリットを解説したうえで、失敗しない選定ポイントや事前チェックリストを分かりやすくご紹介します。
なぜ今「4人用」なのか?Web会議ブースの人数別比較

コロナ禍以降、Web会議の定着に伴い多くのオフィスで1人用の「個室ブース」が導入されました。しかし、出社率の回復やハイブリッドワークの定着が進むにつれ、オフィスでは新たな課題が発生しています。それが「自社側の参加者が複数人いるWeb会議」の増加です。
1人用ブースでは対応できず、さりとて8〜10人用の既存の会議室を3〜4人で占有してしまうと、社内全体の会議室稼働率が著しく悪化してしまいます。この「個室と大型会議室の隙間」を埋める存在として、急速に需要が高まっているのが「4人用Web会議ブース」です。
人数ごとの役割や適した用途の違いを理解するために、まずは1人用・2人用・4人用ブースの特徴を比較してみましょう。
人数別Web会議ブースの比較一覧
| 比較項目 | 1人用(ソロ型) | 2人用(ペア型) | 4人用(チーム型) |
| 主な用途 | 個人集中作業、1人でのWeb会議・商談 | 1on1面談、対面でのペアワーク、対面+Webの小規模会議 | チームでのWeb会議、少人数ブレスト、対面役員ミーティング |
| 得意なシーン | 周囲の音や視線を遮り、個人の作業効率を最大化したいとき | 機密性の高い1対1の面談や、2人で画面を見ながら作業したいとき | 「自社から3〜4名で参加する社外Web会議」や、個室会議室の代替 |
| 導入時の主な課題 | 設置台数が足りないと予約争奪戦になりやすい | 3人以上で使えず、用途がやや限定される | 設置スペースの確保、消防法・ビル管理者との事前調整が必要 |
4人用ブースが求められる3つの背景
- 「自社複数人×社外」のWeb商談が増加した
自社の担当者・上司・エンジニアなど3〜4名でチームを組み、画面越しのクライアントと商談するケースが増加。1人用ブースでは対応できないシーンの筆頭です。
- 大型会議室の「無駄な占有」を防ぎたい
「4人のミーティングで10人用会議室を予約してしまう」という状況は、オフィスのスペース効率を大きく下げます。4人用ブースを設置することで、既存の会議室を本当に大人数が必要な会議へ解放できます。
- 「オープンエリアでのWeb会議」による騒音ストレスの解消
自席やフリーアドレス席から複数人でWeb会議に参加すると、マイクが周囲の雑音を拾ったり、スピーカーの音や自分たちの声がフロア全体に響いたりして周囲の集中を妨げます。防音性の高い4人用ブースへ収容することで、フロア全体の快適性が向上します。
このように、1人用・2人用が「個人の集中や1対1」を目的とするのに対し、4人用ブースは「チームの生産性向上とオフィススペースの最適化」を果たすための設備として、今まさに導入が進んでいます。
4人用Web会議ブースを導入する3つのメリット

1人用や2人用のブースとは異なり、4人用Web会議ブースは「チーム単位での活用」を前提として設計されています。単に「人が多く入れるブース」にとどまらず、オフィス環境や働き方そのものに大きなメリットをもたらします。
主なメリットは以下の3点です。
大掛かりな内装工事(造作会議室)なしで会議室を増設できる
従来のオフィスで新しい会議室をつくる場合、壁を立てるパーテーション工事や照明・空調の増設、消防設備の引き込みなど、多額のコストと長い工期が必要でした。また、退去時には原状回復工事の費用もかかります。
一方、4人用Web会議ブースは「可動式の家具」として設置できるため、内装工事を行うことなく、届いたその日から実質的な会議室として利用開始が可能です。レイアウト変更やオフィス移転の際も解体して持ち運べるため、中長期的な設備投資としても非常に優れています。
大型会議室の「少人数占有」を解消し、稼働率を最適化できる
多くのオフィスで発生しているのが、「10人用などの大型会議室を、3〜4人のWeb会議で予約されてしまい、本当に大人数で使いたい時に空いていない」という問題です。
4人用ブースを設置することで、少人数〜中規模の打ち合わせをブース側へスマートに誘導できます。その結果、既存の大型会議室が適正に解放され、オフィス全体の会議室不足や予約バッティングの解消につながります。
対面+Web会議の「ハイブリッドミーティング」がスムーズになる
自席やオープンエリアから複数人で1つのWeb会議に参加すると、「マイクが遠くて声が拾えない」「画面の画角に全員が収まらない」「周囲のガヤガヤした雑音をマイクが拾ってしまう」といったトラブルが発生しがちです。
4人用Web会議ブースは、対面で座った4人がちょうどカメラの画角に収まるようディスプレイやカメラの配置が考慮されており、スピーカーマイクの集音範囲も最適化されています。社内のメンバー同士は対面で顔を合わせながら、画面越しのアドバイザーや取引先ともストレスなく会話ができるため、ハイブリッドワーク時代の会議品質を大幅に引き上げることができます。
4人用Web会議ブース選定で失敗しないための5つのポイント

4人用Web会議ブースは製品によってサイズや遮音性能、設備仕様が大きく異なります。「高価な製品を買ったのに使い勝手が悪い」「設置したのに利用率が上がらない」といった失敗を避けるため、選定時に必ずチェックすべき5つのポイントを解説します。
①防音性・遮音性(「外の音」と「中の声」)
Web会議ブース選定で最も重要なのが防音性能です。確認すべきは「外の雑音が中に入らないか」だけでなく、「中の会話(機密情報や取引先との商談内容)が外に漏れないか」という点です。
- 天井の有無(完全個室 vs 半個室)
遮音性を最優先するなら天井まで塞がれた「完全個室型」一択です。天井が開放されている「半個室型」はコストを抑えられますが、声が上部から漏れるため重要なWeb会議には向きません。
- 吸音材の品質
ブース内部で声が反響(ハウリング)すると、画面越しの相手が聞き取りづらくなります。壁面に高品質な吸音パネルやグラスウールが使用されているか確認しましょう。
② 「実効内寸」のゆとりと圧迫感の有無
カタログラベルの「4人用」という表記だけで判断するのは危険です。設置外形寸法だけでなく、実際に大人が4人座ったときの「実効内寸(室内の広さ)」をしっかり確認する必要があります。
- デスクと座面の距離
4人が座った際に「膝や足元がぶつからないか」「椅子を引いてスムーズに出入りできるか」をチェックします。
- 圧迫感の軽減
4人という密閉空間では、ガラス面の面積や天井高も重要です。2面以上がガラスパネルになっているモデルや、明るい内装色のものを選ぶと圧迫感を大きく軽減できます。
③ Web会議に最適化された設備スペック(カメラ・マイク・モニター位置)
4人全員が快適にWeb会議に参加できる設備環境が整っているかを確認します。
- カメラの画角とモニター位置
画面に向かって横並び、あるいは対面で座った際に、全員が画角内に収まるカメラ位置・モニターアームの設置が可能か。
- 配線のレイアウトと電源口数
4人全員が同時にPCを充電できるよう、コンセント口数(最低4口以上+USBポート)が確保されているか。また、卓上や足元にケーブルが散らからずすっきり収まる配線ホールがあるかがポイントです。
④換気性能と室内環境(長時間利用の快適性)
4人が小さな密閉空間に入ると、短時間で二酸化炭素(CO2)濃度が上昇し、室温も上がります。「息苦しい」「暑くて集中できない」状態になると、次第に使われなくなってしまいます。
- 換気ファンの風量と静音性
十分な空気循環(1分間に数回の空気入れ替え)ができる強力なファンが搭載されているか確認します。
- ファンの作動音
換気パワーが強くても、ファンの回転音が大きすぎるとWeb会議のマイクが雑音として拾ってしまいます。「十分な換気量」と「静音設計」が両立されている製品を選びましょう。
⑤ 消防法・ビル管理会社との合意形成
意外と落とし穴になるのが、法的・施設的な導入条件です。
- スプリンクラーの連動・感知器の設置
天井を塞ぐ完全個室型のブースは、消防法上「居室(小さな部屋)」とみなされる場合があります。その場合、ブース内に火災報知器やスプリンクラーの設置、あるいは防炎認定を受けた製品の選定が義務付けられます。
- 事前申請
導入後に消防署の点検で指摘を受けると、改修や撤去が必要になるリスクがあります。検討段階でビルの管理会社や防災担当者に相談し、要件を満たすモデルをピックアップすることが不可欠です。
導入前に確認すべきチェックリスト&注意点

製品のスペックや価格だけで購入を決めてしまうと、「搬入時にエレベーターに入らない」「重すぎて床の補強工事が必要になった」といった致命的なトラブルが発生することがあります。契約・導入を進める前に、以下の物理的・運用面のチェックリストを必ず確認しておきましょう。
導入前チェックリスト
| チェック項目 | 具体的な確認内容 | 注意点・対策 |
| ① 搬入経路の寸法 | エレベーター入口・内部高さ、廊下の幅、角の曲がり巾、扉の有効開口寸法 | 4人用ブースは部材パネル自体が大型です。事前現地調査(下見)を依頼するのが最も確実です。 |
| ② 設置場所の天井高 | ブース外形高さ + 組み立て作業に必要なクリアランス(一般的に+20〜30cm程度) | ブース天板の設置や天井設備の配線作業をするため、部屋の天井高ギリギリでは組み立てられない場合があります。 |
| ③ 床の耐荷重 | ブース本体重量(約400〜700kg)+ 大人4名の体重(約250kg)の合計重量 | オフィスの一般的な床耐荷重(300kg/㎡〜500kg/㎡程度)を超えるリスクがあります。ビルの設備図面で許容荷重を確認してください。 |
| ④ 電源設備・コンセント | 設置場所の近くに単独の壁コンセント(100V)があるか | たこ足配線や延長コードの露出は躓きや電源落ちの原因になります。必要に応じて電源増設工事を検討します。 |
| ⑤ 運用ルール設計 | 1回の利用時間制限、予約システムとの連動、飲食可否の取り決め | 居心地が良すぎると「特定のチームによる長時間の占有」が発生します。導入と同時に社内運用ルールを周知しましょう。 |
見落としがちな2つの注意点
- 組立て作業音と作業時間の確保
4人用ブースの組み立てには、専門の施工スタッフ2〜4名で半日〜終日(約4〜8時間)ほどかかります。電動ドライバーの使用音やパネルの搬入音が発生するため、平日の執務時間中の施工が難しいケースも少なくありません。土日施工や夜間施工が必要になる場合、追加の施工費用が発生するかあらかじめ見積もりを確認しておきましょう。
- アジャスター(水平調整)と床の不陸
オフィスの床は一見平らに見えても、微妙な傾きや凹凸(不陸)があります。ブースが大型になればなるほど傾きによるドアの開閉不良や隙間(音漏れの原因)が生じやすくなります。設置場所にしっかりとした調整用アジャスター機能がついているか、施工時に水平出し作業まで対応してもらえるかを確認しておくことが大切です。
まとめ:自社に最適な4人用ブースでWeb会議を快適に

4人用Web会議ブースは、工事なしで会議室不足を解消し、ハイブリッドワークの生産性を引き上げる画期的なソリューションです。導入成功の鍵は、遮音性や設備スペックといった室内環境だけでなく、搬入経路や床耐荷重、消防法といった物理的・法的な条件を事前にクリアすることにあります。
製品選びや事前確認を怠ると、導入後のトラブルや利用率低下を招きかねません。自社の会議スタイルやオフィスの設置条件をしっかりと見極め、チーム全員が快適に集中できる最適なWeb会議ブースを選びましょう。
設置場所の採寸や消防法のご確認から、貴社に最適なレイアウトまで無料でご提案します。
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